1 横浜E


一戸建ての住宅

RC造+木造

地下1階+地上2階+PH階

敷地面積:257.05㎡(約77.75坪)

延べ面積:284.09㎡(約85.94坪)

施工床面積:350㎡(約106坪)

横浜市二俣川の南斜面に建つ住まいの計画である。造成された既存擁壁のうち一部をそのまま利用しつつ斜面にあわせて各階を構成した。斜面の一部を削り取り地下1階とし、車庫やオーディオルーム、元々の斜面地表レベルを1階とし、個室群+大きなプライベートな南庭、斜面から浮いたレベルを2階とし、LDKや洗面浴室などとした。植栽や水盤のあるプライベート感溢れる南庭と連続した応接室や和室では内なる快楽性を堪能でき、2階では横浜市の景色、更には富士山への眺望など地形により得ることの出来るダイナミックな景観を室内に取り込んでいる。全ての部屋は採光と通風が行き届き、四季を通じて景観を取り込みつつも温熱環境が安定するように考慮したプランニングとしている。また、PHを設けることで屋上も楽しめ、ソーラーパネルによる光熱費削減なども実現している。




2 尾山台S


一戸建ての住宅

木造

地下1階+地上2階

敷地面積:376.67㎡(113.94坪)

延べ面積:264.89㎡(80.13坪)

世田谷区尾山台の閑静な住宅地に建つ家族6人のための住まいである。三州瓦による大屋根と道路に面する庭と木塀のリズミカルな外観が現代を表象するような和の雰囲気を出すように考えた。瓦による大屋根は長い時間を経てもなおその性能は担保され物質としての建築がその持続性を確保出来ることから、次世代に残すべき住まいとなる。内部では楢、杉、桧、桐、桜といった無垢木材やしっくい、珪藻土といったを自然の材料を現代的な和の感覚で構成している。見た目にも優しく現代的でありつつ、木の香りや暖かさ、物理的な輻射熱の効果、家の周りを取り巻く緑豊かな庭など、五感全てで気持ちの良い住まいを作り出している。また、屋根の垂木構造を表しとし、構造のダイナミックさも感じられるようにしている。現代の瓦屋根の住宅の表現と内部の現代的な和の豊かな空間性を追求した住まいである。

 




3 太田S


一戸建ての住宅

木造

地上2階

敷地面積:224.38㎡(67.8坪)

延べ面積:141.57㎡(42.83坪)

群馬県太田市に建つ家族4人のための住まいである。敷地は閑静な住宅地に位置し、少し変形した多角形平面である。この敷地に対して南からの光を取り込みつつ隣家からの視線を遮るための中庭を取り囲んだ住まいを考えた。北と南に棟を設けそれぞれ2層弱の高さを確保することで大きなボリュームの中に2階があるようにし、南の寝室以外は吹き抜けを介してワンルームのような大らかで繋がりのある内部空間とした。基本的に全ての部屋は中庭との関係性を作っており、中庭が一つの部屋のように感じられるよう配慮した。将来のバリアフリーも考慮して基本的な機能は1階に配置している。

ソーラーパネルも設置し、パッシブとアクティブ両方による快適な生活環境と省エネを実現している。

 




4 出雲 I


一戸建ての住宅

木造

地上2階

敷地面積:510.18㎡(154.33坪)

延べ面積:96.07㎡(29.06坪)

施工床面積:119.26㎡(45.76坪)

島根県出雲市での母屋離れの住まいである。出雲大社の国の唯一の歴史的には約1200年あるという伊勢由来のお宮が出雲市にあり、その禰宜自邸である。このような背景を持つ住まいのあり方として重要視したのが、景観への調和、神職の住まいとはどのような佇まいを持つべきか、出雲・伊勢を住まいに表現できるか、また、出雲市より西の地域は来待瓦による景観が特徴的であり、来待瓦を現代的に表現して使用できないか、などである。この回答として来待瓦切妻屋根による現代的な表現でありつつ前述の様々なイメージを連想させるような住まいを求めて、実現できたのではないかと考える。大屋根の下でワンルーム状の空間を作り出し、室内では、杉や松を使い、薪ストーブなども設置して木質的でありつつモダンな雰囲気ももたせるようディテールに工夫を凝らした。


受賞

しまね建築・住宅コンクール奨励賞 (2017)


































































































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